からだに良いと言われるヒールの高さは?!

皆さん、こんにちは! 靴調整師 渡辺ゆきひとです。
お仕事などでハイヒールを履いている人は是非読んでみてください。
ハイヒールは足に負担がかかることはご存知でしょうが、ヒールの高さがどれくらいの高さになると足に負荷がかかるか、ご存じでしょうか?
一日ハイヒールは履いていて、疲れた!また、足が痛くなった経験はあると思います。
実際にハイヒールを履いて歩く時にどのくらいのヒールの高さが一番疲れないかもお伝えていたします。
まずは、裸足で立っていると足裏の踵に約80%、残りの約20%は指の付け根(親指に10%残りの4本指の付け根に10%)に負担がかかっています。
歩いていない状態は踵に負荷がかかっているのです。
裸足からヒールなどが踵にある靴を履くと前方に重心の位置が変わっていきます。
●ヒールの高さが4センチになると、踵にかかる負荷は68%、指の付け根にかかる負荷は32%
●ヒールの高さが9センチになると、踵にかかる負荷は37%、指の付け根にかかる負荷は63%
になります。
足の踵は、荷重が約80%かかっても丈夫なつくりをしています。そのために踵の骨はしっかりしています。
特にヒール靴は、踵に荷重を乗せれない作りになっています。だから指の付け根は負荷かかかり、タコや魚の目ができやすいのです。
それと、ふくらはぎの働きが鈍くなり、むくみやすいのです。
ヒールが10センチ以上の高さになると指の付け根に約80%以上の負荷がかかり、踵に約20%の負荷の状態になります。
足の指の付け根は、自分の荷重を80%を支え続けらるように作られていません。
一歩間違えると足の指が変形してしまう恐れがあるのです。
「ヒール靴が外反母趾になる」と言われている理由です。
同じデザインで、ヒールの高さを2.5㎝、4.5㎝、6.5㎝、9㎝の高さの靴を用意し、それぞれの靴を履いて20分歩き、エネルギー代謝を測定する実験をしました。
エネルギー代謝が多いと疲れることになります。
一番エネルギー代謝が少なかったのは、4.5㎝のハイヒールの高さでした。
実験結果から現在、靴のヒールの高さは「3~5㎝くらいのヒール高が一番無理のない自然な姿勢で歩ける。」とし、いまだに多くの靴に採用されています。
しかし、ご紹介した実験は、あくまでもハイヒールの高さの話です。
実験結果は「健康な人が高さの違うハイヒールを履いて歩き、一番エネルギー効率よく歩けたのは4.5センチヒールだった!」ということです。
歩いた人の足が靴に合っていての話なのです。
靴の性能としては、ヒールの高さは3センチから5センチを目安にしていますが、あくまでも目安です。
自分を怪我したことがある、足に靴があっていない、自分の歩行の癖がある、といったことでヒールが高いほうがあるきやすかったり、またヒールが低いほうが歩きやすい方もいます。
まずは、自分の足の状態や歩行の癖を知ってから靴を選んでみてください。
お持ちのヒール靴を調整したりして、いまよりも歩きやすくなったり、疲れを軽減することもできますので、足と靴と歩行で悩んでいる人は、ぜひ靴調整師がいる東京四谷にあります小池統合医療クリニックにご相談、ご連絡ください。