症例
投稿日:2021/03/09
症例

捻挫(ねんざ)した足首の後遺症は癖が残っている

靴が合わないことで起きた捻挫

年齢11歳のは小学5年生。捻挫をよくすることがあり近くの整骨院で見てもらっていました。この男の子は、普段はアトピー治療で来ていたのですが、「足首が伸ばせない」との訴えで来院されました。

繰り返し捻挫をするのには、体の使い方だけでなく、普段から履いているくつの影響も大きく受けます。今回は、そんな靴によって捻挫を繰り返した果てに、足首が動かなくなった事例についてお伝えいたします。

癖になった捻挫の果てに

関節を捻るなどして、関節をつなぐ靭帯(じんたい)をはじめとする周囲の組織を痛めることを「捻挫」といいます。この捻挫を繰り返してしまうと、関節を包む関節包(かんせつほう)や骨をつなぐ靭帯が緩くなってしまい、捻挫をしやすくなります。

今回のケースでは、靴の大きさが合わないために靴の中でずれてしまい、それで捻挫を繰り返していました。

成長期の子供では、足の大きさもすぐに変わります。そのため、今回のように、少し大きめの靴を履いていることをよく見かけます。靴は買い直せるのですが、一度緩んでしまった靭帯や関節包はなかなか元どおりには戻りません。

そうこうしているうちに、足首の後遺症が起こりました。その後遺症というのは、足首が固まってしまうものです。

捻挫を繰り返すことで起こる後遺症

このような後遺症が残ることが多いです。そのために、爪先立ちやしゃがむなど運動機能へも影響して、体全体の不調の元にもなります。

今回のケースでは、レントゲンにも異常がなく、爪先を伸ばせないというのが訴えで、多くある後遺症に該当しないケースでした。

では、何が問題なのでしょうか。

それは、足首を固めてしまうクセによって、関節周囲が固まってことが原因でした。

体には、ファッシア(筋膜)という皮膚と筋肉などの隙間を埋める梱包材のような組織があります。ちょうど、鶏皮を剥いだときに見える白い筋がその1つです。このファッシアは、体を上下、左右、螺旋状につなげているという考えもあり、筋膜リリースという治療法のもとにもなっております。

今回の後遺症は、治療の経過とともに、このファッシアが硬くなることで寛解していったケースでした。以下に、どのようにしてアプローチをしたのかをご紹介いたします。

痛みが良くなるまでの経過と方法

はじめに来院された時を10とすると

初回:足首そのものを調整した(10→7)
1ヶ月後:腿裏からスネを緩めた(7→3)

このような経過を辿っております。2回目には爪先を直後に伸ばせるまでになっておりました。

今回の問題は、以下の通りと推測しました。

足首の捻挫を繰り返すことで、緩くなった関節を固定しようと足首を90度で固めていた。足首を固めることが歩行の時も癖となり、その影響を受けて、周囲の組織も硬くなってしまい、足首そのものの動きも制限された。

このようなストーリーと考えました。

そのため、治療については、部分のケアを行い、足首の変化をまずは観察しました。それでも十分に寛解しないので、つま先が伸びなくなった足首だけではなく、その周囲の硬くなった組織を緩める方法を取りました。

その結果、来院当初よりも足首が伸ばせるまでスムーズに動かせるようになりました。

この記事のまとめ

慢性的に繰り返す問題は、使い方の癖が関与していることも念頭に置くことが大切と感じられた事例でした。

痛めたことをきっかけに、いつもとは違った使い方をするうちに、二次的に体へ不調をきたすことがあります。

捻挫に限らず、首肩こりや腰痛に始まり、リモートワークなどの不慣れな環境でも、同じように不調が起きていることが予想されます。まずは、辛い部分のケアをするのも大切です。しかし、なかなか改善できない場合は、使い方の癖や身を置く環境を変えることで改善の見込みがあります。この記事をきっかけに、辛さを解消していただければ幸いです。


もし、一人で考えてもよくわからない場合は、下記のLINEなどでご相談いたければと思います。


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