投稿日:2023/01/19
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痛くない外反母趾の対策

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外反母趾とは?

足の母指(親指・母趾)の先が人差し指(第2趾)のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節が腫れ、突き出た部分に痛みがあります。

その突出部が靴に当たって炎症を起こして、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。

靴歴の長い欧米人に多い病気でしたが、最近は日本でも急速に増えています。

原因

外反母趾の一番の原因は幅が狭くなっている細い靴をいつまでも履いていることで母指のつけ根から指先が圧迫されて変形します。

ヒールの高い靴を履くことで、指先を圧迫するため変形を強くします。

児童期(6歳から12歳)に起こるものは母指が人差し指より長かったり、生まれつき偏平足ぎみであったりすると外反母趾になりやすい特徴があります。

幼児期に運動をすることで偏平足を予防することができます。

中年期になると運動する習慣が減り、体重増加と筋力低下によって、偏平足ぎみになり外反母趾になっていく傾向が強くなります。

足には縦横アーチがあります。アーチをしっかり保つことが大切です。

診断

診断するのは病院ですが、自分で変形してくると見た目でわかってきます。痛みは母指の飛び出しを指で押すと痛む、靴を履いたときに痛む、靴を脱いでも痛むなどに分けられます。

靴を脱いでも常に痛むようになると手術が必要だと言われています。

病院や一般的な接骨院での外反母趾の治療対処方法は?

◆保存的治療

外反母趾にも進行程度があります。

保存療法では、軽度な変形・初期の外反母趾が対象になります。

靴の先端がゆったりした靴にインソールを合わせて使用します。

装具による治療は変形矯正には大きな効果はありませんが痛みを軽減する効果があります。

◆手術治療

保存治療で症状が改善しない場合に検討されます。痛みが強く、靴を履いての歩行がつらくなると手術をします。

変形が進むと指についている筋肉も変形を助長するように働き、体操や装具ではもとに戻りにくくなります。

外反母趾の手術法にはいろいろありますが、最も一般的なのは中足骨を骨切りして矯正する方法で、変形の進行の程度により方法を選んで行いますので、医師との相談になります。

手術は腰椎麻酔か局所麻酔下に1時間以内で、翌日から歩行が可能ですが、従来の靴が履けるようになるのには2か月以上かかる場合があります。

母趾の変形矯正だけでなく、第2〜5趾の変形矯正や短縮術の併用もあります。変形を矯正し金属のプレートやスクリューなどで固定します。手術後、入院は1週間程度と言われています。

手術後は「つま先」を地面につけることができないので「かかと」で歩くようになりますので、サンダルがあると便利です。普通の靴が履けるようになるまでに2〜3ヶ月程度です。

◆術後のリハビリテーションが大切。

手術をすることで「く」の字であった外反母趾が真っ直ぐなりますが、術後が大切です。

来店されたお客様の中に術後1年でまた外反母趾になった方がいらっしゃいます。

経過観察とリハビリが実施されている病院をお勧めします。

またプレートを入れたままで歩行するケースもありますので、その場合、母指の付け根の関節が動かないため、他の関節に負担がかかることもあります。

 靴のプロ(靴調整師)の外反母趾との付き合い方と靴の選び方

外反母趾の治療は病院でご相談ください。

靴のプロ(靴調整師)は外反母趾について考えるいることは「足靴歩行バランス」の崩れです。

靴を履いて歩くことで外反母趾は起きているのです。

素足に近い状態で歩くこと、下駄や草履を履いて歩いている人は、外反母趾になる人と言われています。また欧米諸国で外反母趾が多いのは靴が原因と言われています。

整体で素足を治療しても、合っていない靴を履いて歩いていたら、また外反母趾になるのです。

医療関係者や治療家は、「どんな靴がどうゆう影響がでるのか、どんな靴を使えばよいか」などわかりません。当たり前の話ですが靴という道具を使って治療すると考えていません。

外反母趾の原因は「靴」となっているのであれば、靴を変えることをまずお勧めします。

靴のプロ(靴調整師)ができることは、知識と予防と快適に歩ける靴を選定することです。

そのために必要なことは次の3つです。

1自分の外反母趾の進行度をチェックして、予防知識を学ぶ。

外反母趾と診断、もしくは外反母趾と自分で思って悩んでいる人は、母指の進行状況をチェックしていきます。

外反母趾と一言でいっても人によって、母指の可動範囲が違います。

可動範囲で選定する靴が変わってきます。

次に足を計測して縦横のアーチの崩れ具合を見ていきます。

自分の外反母趾の進行を一緒に見ていきましょう。

2偏平足ぎみをアプローチ。

外反母趾の要因の一つが偏平足です。

偏平足の説明と予防方法をお伝えし、外反母趾に対して痛みを緩和できるような偏平足対策をお伝えします。

偏平足の知識を学ぶことで、対処方法がわかってきます。

3靴からのアプローチ。

接骨院で施術して外反母趾を改善しているケースもありますし、手術して外反母趾を完治しているケースもありますが、靴が原因で外反母趾になっているのであれば、靴を見直す必要があります。

痛みがある外反母趾の方、治療をして外反母趾が和らいだ方に再度痛みがでないような靴を選ぶ必要があります。

靴は靴のプロ(靴調整師)にご相談ください。

足靴歩行バランスを整え、3つのアーチを上手につかい、歪みなど姿勢を正し、快適な歩行ライフを一緒に作っていきましょう。

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JIMC日本統合医療センター
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