更新日:2020/11/03投稿日:2020/06/29
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テレワーク疲れ

テレワーク疲れの問題
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4月から緊急事態宣言が出て、やむおえず自宅待機や自宅学習をする方が増えています。自宅で仕事や学習をすることに慣れていれば問題ないのですが、そうでない方が多いです。そんな中、無理な姿勢や慣れない環境で体調を崩す方がおられます。このような状況で起こる体調不良をテレワーク疲れといい、今多くのかたが悩んでいる問題としてピックアップされています。そんなテレワーク疲れについて、問題や対策を解説させていただきます。

テレワークで起こる体への影響

  • 通勤・通学が減る
  • 時間の切り替えがうまくいかない
  • タブレットなどを見る機会が増える
  • 同じ人、場所関わる

テレワークになることで、顕著な運動不足になることが考えられます。自覚がないことが多いですが、万歩計などを確認するとびっくりするくらい歩いていないことが確認できます。そんな運動不足は、さらなる体の不調をきたす原因にもなってしまいます。

1日を通して同じ場所や同じ人と居続けることで、気持ちの切り替える感覚が鈍くなります。また、それが自宅になると気持ちを休める場所を見失いがちです。普段から自宅をオフィスにされている場合は、慣れもありますが、急に環境が変わることで自分自身の体をうまくコントロールできなくなります。そんな無自覚の負担が徐々に体を蝕んでいくのです。

テレワークで起こる3つの問題

  • 運動不足
  • 自律神経の乱れ
  • 神経の疲労

テレワークの問題は大きく分けると3つあります。

1つ目は運動不足です。通勤通学による体を動かしていた時間の減少や外出自粛による移動の制限が、体の動かす機会を逃してしまうのです。
2つ目は、自律神経の乱れです。慣れない環境での緊張やスマホやタブレットを使う機会が増えることで目に負担がかかり、自律神経が乱れやすくなります。
3つ目は神経の疲労です。この神経の疲労は自秩神経とは異なり、主に感覚のズレが起こりやすいことを指します。

それでは、これら1つずつについて問題点を深掘りしていきます。

運動不足で起こる問題

  • 血液のめぐりが悪い
  • 筋肉が固まる
  • 関節が固まる

テレワークのため、自宅にいると動く範囲や姿勢の偏りが起こります。そうなることで、体のめぐりが悪くなるだけでなく、姿勢も徐々に固まっていきます。動くことが少なくなることで、さらに筋肉も硬くなり、巡りも悪くなる悪循環に陥ってしまします。血液の巡りが悪くなることで、体に溜まった疲労も回復しにくくなります。寝てもスッキリしなくなり、だんだんと気持ちの落ち込みも起こります。心身ともに具合が悪くなり抑うつ状態にまで発展してしまいます。

そんなテレワークの悪循環ですが、さらなる負担が後押しをしてしまいます。それは、自律神経の負担です。
次に自律神経の負担について解説させていただきます。

自律神経での問題

  • 過緊張
  • 目の疲労
  • 生活リズム

自律神経は体の緊張やリラックスを司っています。テレワークが続くことで、この自律神経にも負担がかかり次第に乱れてしまいます。職場で仕事をすることに集中できる場合と違い、自宅では、子供や家族とともにすることが多いです。普段休息する場所で仕事をするので、自律神経が混乱します。また、集中することや周囲への気遣いなども加わり余計に緊張しがちです。このような状況が続くことで、体は徐々に消耗していきます。

スマホやタブレットを使用する機会が増えることで、眼精疲労が起こります。さらに、気持ちの切り替えがうまくいかないことも多いので、心身ともに負担がかかりやすくなるのです。

このような比較的疲労として自覚しやすい症状であれば、意識して解消することができます。しかし、自覚しにくい問題であれば、気づいたときにはすでにかなり疲労していることもあります。そんな無自覚の問題が神経の疲労です。次は神経の疲労について解説していきます。

神経の問題

  • 脳神経の疲労
  • 骨格の歪み

デスクワークで運動不足になると、体は硬くなり、血液の巡りも悪くなります。この状態が体の疲労や怠さを産み出しやすいと思われがちですが、実は、筋肉や血流以外にも負担を感じる部分があります。それが神経です。神経の伝達に負担がかかることで、体は怠さを感じます。そんな神経の疲労が長時間のデスクワークやテレワークで見られやすいです。

また、普段の職場とは違った場所で仕事をすると、体の姿勢が徐々に崩れていきます。体の姿勢は使っているように形作られていきます。しかし、神経が疲労して感覚がずれた状態では、体が感じる感覚にもズレが生じます。そのズレた状態で仕事をしていると、負担のかかっている姿勢と気づかずに仕事をし続けてしまいます。その結果、ぎっくり腰や寝違えなど強い痛みを伴う症状が起こってしまうのです。

それでは、これらの負担を減らすには、どのような対策が必要なのでしょか。ここからは、テレワークで起こる負担を防ぐ方法について解説させていただきます。

快適に過ごすためのテレワーク対策

  • 体にかかる負担を減らす
  • 時間の区切りをつける

大きく2つの対策があります。1つは体の負担を減らす。もう1つは時間の区切りをつけることです。それでは詳しく解説していきます。

体にかかる負担を減らすために

  • 目のケアはマッサージと温冷刺激
  • お尻のケアはマッサージ
  • 背中は背骨をたわませる

体にかかる負担は、姿勢と使用する部分のケアをすることです。特に眼精疲労は無自覚に起こります。そんな目の疲労回復には、目の周りのマッサージや血液の循環を促すケアが有効です。目のケアとして、使った直後は冷ますことがようです。また、寝る前や入浴中は蒸したタオルで温めると良いです。

テレワーク中は座って作業することが多いです。そんなときに背中やお尻へ負担がかかることが多いです。職場と違い、ノートパソコンを覗き見る姿勢や長時間座ることに適していない椅子では背中やお尻に負担がかかります。そんな背中やお尻は猫背や足組みなどのサインを出して、硬くなった状態を解消しようとします。そんなときには、マッサージやストレッチを行うことをお勧めいたします。そうすることで、背中がのびいい姿勢を作り直すことができます。

時間の区切りをつける

  • タイマーをかける
  • 部屋を分ける
  • 明かりを変える
  • 着替えをする

テレワークでは、サボる人もいるのでは?と思われがちですが、実はその反対なのです。テレワークになることで、仕事とプライベートの区切りがつけにくくなり、ついつい仕事をやり過ぎてしまう方が多いとのことです。そんなやりすぎを防止するには、時間や空間の区切りをつけると良いです。そうすることで、気持ちの切り替えがしやすくなります。

最後に、上記のようなテレワーク疲れにならないための予防法をご案内させていただきます。

テレワークに適応するためにすべきこと

  • 机や椅子を変える
  • 光を変える
  • 自分の空間を作る

まずは、作業する場所や空間を確保することです。ベッドや床でされる方もいるそうです。無理な姿勢は続きません。まずは、30分は辛くない姿勢を作れる環境を確保しましょう。

次に、光の調節です。パソコンなど作業をするときは明るい環境がいいです。パソコンの光を拡散しやすいです。また、休息を撮る際は明るさを落とすことで気持ちが落ち着きやすくなります。最後に、自分1人になれる空間を確保することです。その空間があるだけで、仕事効率が上がります。また、周囲への気遣いから解放される時間も作ることができます

さて、いかがでしたでしょうか?

自宅での仕事に慣れていない場合は、テレワークになったことで、気づかない負担や疲労が蓄積していきます。
これらは、意識して解消していかないと、徐々に体を蝕んでいきます。

是非とも、自粛期間が解消されるまでは意識して快適な時間と空間づくりで体に無理がかからない生活を送ってみましょう。

もし、セルフケアをしてもなかなか改善できない場合は、お気軽にご相談くださいませ。

この記事を書いた人

JIMC日本統合医療センター
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