足の汗について
皆さん、こんにちは。靴調整師 渡辺ゆきひとです。今回は意外と知られていない足の汗について書いていきたいと思います。
人の足は一日にどれくらいの汗をかくとおもいますか。
①コップ1杯(180ml)
②コップ2杯(360ml)
③コップ3杯(540ml)
正解は、①コップ1杯くらいです。
足の汗のうち、半分は靴を履いているうちに蒸発してしまいます。意外と多いですよね。もう半分は靴下によって吸水性が変わります。
ちなみに足では、足の甲と足の裏では汗の出方が変わります。足の甲からは体温調節のための汗をかきます。そして足の裏からは精神性の発汗といって緊張した時に汗を出すのです。もう一つ付け加えると片足立ちをしたときは、上げている足の裏からは体温調節のための汗に変わるのです。
足の汗はこれだけの量が出ているのです。そして、靴の中で半分は蒸発していますが湿気がたまりますよね。海外では靴下を履かないで靴を履いている国もありますが、日本の気候を考えてみてください。靴の中はそれだけ蒸しているのです。
ここで大切になってくるのが靴と靴下です。最大のポイントは吸水性です。ひと昔の靴は天然皮革の靴でした。これは通気性と吸水性に優れ、足の蒸れを逃がす役割があったのですが、現在大量生産による靴ですと、使っている素材で足の蒸れが大きく変わってくるのです。
そこで、注目したのが靴下です。靴で吸収できなければ、靴下を履いて汗を吸収すればいんじゃないの?!としたのです。一般的に靴下を履くようになり、保温性や衝撃吸収など利点もでてきました。しかし、色々な靴下の中で、一番吸水性が高い靴下は「コットン(木綿)」です。次に麻、ウールです。一番よくないのがナイロン系統の靴下です。ナイロン系統は、耐久性や伸縮性が優れていますが、吸水性がよくないのです。しかし、現在はナイロン系統とコットンの混縫の靴下がありますので、耐久性も考えている方は、混縫を選ばれた方が良いと思います。
補足ですが、足の匂い防止にも、靴下でかなり変わってきますので、天然素材のコットンや麻、ウールなどをお勧めしますので、是非試してみて下さい。
靴調整師 渡辺ゆきひと